第二章 戦略会議 |
İkinci Bölüm: Plan a Strategy |
- 戦略会議
- 「
- さてと、何から始めたらいいのかしら?」
- 「
- とりあえず、自分の国の状況を確認してみましょう。
(便宜上、1ヶ月進めてあります。)
- 赤地に星月旗が、われらが帝国軍よ。」
- 「
- うわぉ、なんだか周りに比べて圧倒的に強大ね。これも帝国の高徳の賜物ね。」
- 「
- 強大は強大なんだけど、あまり喜んでもいられないのよ。左にあるインフォメーション・パネルの一番上に並んでいるボタンの左から2番目、兜をかぶった男の人の顔が描かれたボタンを押してみて。」
- 「
- ほい。」
- 「
- で、これで見るとね、その国が疲弊することなく養える兵力が分かるんだけど。その養える兵力っていうのは、人口増加力、つまり栄えてるか落ちぶれてるかってことね、それと穀物の生産量と取引高で決まるのよ。だから、ロシアとかエジプトとかみたいに穀物が良く取れる地域では沢山の兵力が養えるし、イタリアみたいに穀物があまり取れなくても繁栄している地域ではやっぱり沢山の兵力が養えるってわけ。で、わたしたちの帝国はっていうと、そんなに貧しいわけではないけれど、豊かってわけでもないわね。まだコンスタンティノープルも奪ってないしね。」
- 「
- じゃあ、早速コンスタンティノープルを奪っちゃいましょうよ。えい。」
- 「
- あー、勝手にしないでよ。まだわたしの番だよっ。」
- 「
- あれ? 宣戦布告できないじゃい。」
- 「
- もぅ、話は最後まで聞きなさい。確かに、コンスタンティノープルを奪うのは当面最大の目的なのだけど、そう簡単にはいかないわ。まず、わたしたちはビザンツ帝国から領内の自由通行権を得ているの。これがあるおかげでルメリア(バルカン半島)とアナドル(アナトリア半島西部)に二分されている帝国を軍隊が自由に行き来できるんだけどね。残念ながら、これがあると宣戦布告できないし、かといってこれを返上すると、これから戦争するぞ、って言ってるようなものだから、安定度が1こ下がっちゃうのよ。」
- 「
- う~ん。」
- 「
- でもね、さっき養兵限界見てもらったけど、養兵限界を超える兵力を抱えていると、その超過した分にかかる維持費は通常の3倍になってしまうの。維持費は、臨戦態勢を解くと半分で済むんだけど、それでも…え~と、月に16.9フローリンかかるわ(1)。わたしたちはいま、手持ちで500フローリンもっているけれど、年初の人頭税収入を入れても、3年後には国庫が枯渇してしまうわね。」
- 「
- じゃ、兵隊さんたちには故郷に帰ってもらう?」
- 「
- それはもったいないわ。解散して人口が増えるっていうならいいけど、このゲームでは解散しても何のメリットもないのよ。」
- 「
- 男ばかり増えても人口は増えないしね。まぁ、メルテムが好きな状況は増えるかもしれないけど。」
- 「
- う、髭×髭はパスかも…。」
- 「
- だからね、彼らには殉教してもらって、その血で新たな州を贖ってもらうのが一番いいのよ。兵力は減るし、国庫は増えるし。そんなわけで、安定度下げてもビザンツ帝国に喧嘩売るのは大正解。でもね、」
- 「
- まだ何かあるの?」
- 「
- 地図をよく見て。ビザンツ帝国はコンスタンティノープルのあるトラキアのほかに、属州モレアをもっているでしょ。首都のある州はその国を完全に滅ぼさないと奪うことができないのだけれど、国を完全に滅ぼすには相手が首都のある州1つしかない状況でそれすら奪われたときでないとできないのよ。城下の盟ってことね。だから、最初に属州モレアを奪って、講和してわたしたちの属州モレアの所有を確認した後、もう1回宣戦して、ようやくコンスタンティノープルを奪えるというわけ。ちなみに一旦講和すると、5年間は宣戦できないわ。できないことはないけれど、それはとても卑劣なことと考えられているの。」
- 「
- じゃあ、属州モレアを奪う、…と。はい、ごめんなさい。」
- 「
- そう、人の話は最後まで聞くのよ。もう1回地図を見て。わたしたちの国と属州モレアはつながってないでしょ? もちろん船を使って上陸することはできるんだけど、上陸作戦は不利だし、なんと言ってもビザンツ海軍に勝利した上でないと上陸できないんだけれど、海戦自体は五分五分としてもね、最終的にビザンツ帝国を滅ぼせば、その陸海軍はすべて勝利者が接収できるのよ。いずれ自分たちのものになるものを減らすこともないじゃない? それよりは、わたしたちと属州モレアを隔てるアテネ公国をまず滅ぼして、それからビザンツ帝国と戦っても遅くはないわ。さっき、自由通行権を返上すると安定度が1こ下がるって話をしたけれど、独立国を滅ぼすと安定度が1こ上がるのよ。この点も見逃せないわね。」
- 「
- じゃあ、アテネ公国を滅ぼしてから、ビザンツ帝国に宣戦して属州モレアを奪い、5年待ってコンスタンティノープルを奪う、ってことだね、まとめると。5年か、じゃあコンスタンティノープル征服の栄誉に浴するのは、コレル・ムラト2世になっちゃうんだねぇ。」
- 「
- 順調に行けばね。あんたがぼろ負けしてわたしがその後始末、っていうのも十分考えられるわ。」
- 「
- ふっふっふ。」
- 「
- ふっふっふ。」
- 「
- 大丈夫よ、メフメト1世さまにもコンスタンティノープルの征服以上の重要なお仕事があるわ。」
- 「
- 本当?」
- 「
- ええ、今後415年にわたるゲームで、そのテンポを決めるのはあなたなのよ。」
- 内政改革の手ほどき
- 「
- インフォメーション・パネル上段の真ん中の国旗をクリックしてみて。」
- 「
- うん。」
- 「
- そうすると、真ん中に2つのボタンが出てくるでしょ。左に赤地に金の国旗、右に黒地に白の宗教旗が。で、左の国旗を押すとね、わたしたちの内政傾向が分かるの。
■■■■■■□□□□ Plutocracy / Aristocracy 累代の宰相家がまだあったのよ
■■■■□□□□□□ Decentralization / Centralization まだ首都も国法もないしね
■■■■■□□□□□ Conservative / Innovative ペルシアから学者も神秘主義者も来るのよ
■■■■■■□□□□ Free Trade / Mercantilism まともに商いしたらヴェネツィア人に負けるわ
■■■■■□□□□□ Defensive / Offensive 野戦・攻城戦ともに甲乙つけがたしね
■■■■■■□□□□ Naval /Land 海軍もそこそこ重視してるのよ
■■■■■■■□□□ Quantity / Quality イスラム圏の最前線だからね
■■■■■□□□□□ Yeomanry / Serfdom キリスト教徒には完全な自由はありえないわね
- という感じなんだけど、この内政傾向をね、自分の国が持っていきたい方向へ10年に1回だけ、安定度1こと引き換えに改革することができるの。さて、みんなはオスマン帝国をどういう国にしたい? なにを重視したらいいかしら?」
- 「
- やっぱり戦争に勝てるようでなきゃ。野戦重視、陸軍重視、精鋭重視、自作農制は直接的に兵隊を強くするのね。それと技術進歩を早めるために中央集権制と革新主義も重要っぽいね。」
- 「
- それってまったく史実どおりのオスマン帝国じゃないっ。海洋覇権国家のオスマン帝国をシミュレートするんでしょ?」
- 「
- それは、まず海軍重視でしょ。それと植民者が得られるように保守主義、自由貿易主義を高めるかな。でも、保守主義が高まると技術進歩が遅くなるから、一番あとね、上げるのは。」
- 「
- そうね、何から上げていくのかっていうのもとっても大事よ。順番を考えるためにも、1こ1こ詳しく考えてみましょうか。
- ◎ ブルジョワジー優遇/貴族優遇
- これは、ブルジョワジーを優遇すると収入が増えて船が安くなるのね。貴族を優遇すると外交能力が高まって騎兵が安くなるのね。収入を増やす部門は他にもあるけれど、外交能力を増やす部門はここだけ。君主の外交能力が低いと年に1人しか外交官が得られなくなるんだけど、そうなると宣戦しても講和できない、なんてことになったりするわ。それと、宣戦布告や併合ってことを繰り返していると各国から問題児扱いされるんだけどね、あ、これは隠しパラメータなんだけどね、外交ボタンを押すと“評判”が出るからそれで大体分かるわ。外交能力が高ければ評判は上がりやすいわね。
ということで、これは貴族優遇の方がいいし、それもかなり重要度が高いと思うんだけどね。
- ◎ 地方分権制/中央集権制
- これは、地方分権にすると反乱軍に支配された州が離反しにくくなって、戦争による疲弊もしにくくなるのね。中央集権にすると技術進歩がし易くなって収入も上がるのね。技術進歩に関わるのはこれと革新主義傾向だけで、革新主義傾向の方は植民や宣教と秤にかけなければいけないわ。要は、反乱軍が州を占領する前に叩き潰せれば、中央集権制でも問題ないってことね。
ということで、これは中央集権制の方がいいと思うんだけど。ただ、オスマン帝国の場合、“立法者”スレイマンがお亡くなりになるまでの150年間に中央集権制を上げていくイベントが何度か起こるのよね。
- ◎ 保守主義/革新主義
- これは、保守主義にすると植民者と宣教師が得やすくなって、戦争による疲弊もしにくくなるのね。革新主義にすると技術進歩がし易くなるのね。で、宣教師に関わるのはこれだけなのよ。保守主義は、技術進歩と戦争による疲弊の点で中央集権制と相殺する格好になるし。
ということで、これは保守主義の方がいいと思うんだけどね。多宗教国家オスマン帝国ならば、陸軍国家にするにしろ海軍国家にするにしろ、宣教と反乱抑止の点で保守主義に傾かざるを得ない気がする。
- ◎ 自由貿易主義/重商主義
- これは、自由貿易主義にすると商人が得やすくなって、重商主義にすると商人を置く費用が安くなるのね。これだけだとどっちも相殺しあってるからどっちでもいい感じがするんだけど、自由貿易主義にすると植民者が増えるし、航海家が出現しやすくなるの。
ということで、これは自由貿易主義の方がいいわ。」
- 「
- ねえねえ、航海家って何?」
- 「
- コロンブスとかマゼランみたいな人たちのことよ。地図を見てみて。ヨーロッパと近東しか描かれてないでしょ? これが、わたしたちが知ってる世界ってことよ。白い霧に隠されている新大陸とかアフリカとかインドはわたしたちはまだ知らないの。この霧の中に突っ込んで行ってまだ知られていない土地を発見してくれるのが、航海家と冒険家。航海家は海と沿岸州を、冒険家は内陸の発見をしてくれるのよ。発見は他に、自由通行権を持ってたり同盟中・交戦中・戦後処理の移動中でその国を通行できるとき、外国と地図を交換したとき、外国の都を陥落させて公文書館を略奪したとき(自動)にもできるんだけど、誰も発見していない場所を発見できるのは航海家と冒険家だけ。とりわけ、冒険家を探検させるときにはそこまでの道が出来てないといけないから、航海家はとても重要なのよ。」
- 「
- 誰も発見していない場所ならば、すぐに自分たちのものにできるってわけね?」
- 「
- まあ、すぐでもないんだけど、そうよ。」
- 「
- 旗立ててくればいいんじゃないの?」
- 「
- 結構植民ってお金かかるし、成功率もあまり高くないのよ。」
- 「
- じゃあ、他の国も知ってて植民できてないところもあるってことね。ぜひ地図交換したいね。(2)」
- 「
- ダメよっ。絶対ダメ。その昔、ポルトガル人やスペイン人は外国人に拿捕されて秘密を奪われるくらいなら、と自沈したそうよ。ピリー・レイス提督の新大陸の地図って見たことある? あれが世界で現存しているもっとも古い新大陸の地図なんだけれど、もちろんピリー・レイス提督はスペイン人から地図を奪って翻訳してトルコ語の地図にしたのに、どうしてスペインにはこれより古い地図がないのかしら? それは、現代の人が知らないくらい極秘に隠していたからだわ。地図ってそれくらい大事なものなのよ。(3)」
- 「
- ま、マドリードやロンドンを陥落させればリスクなしで地図が手に入るみたいだし、いいわ、地図交換はしないようにしましょ。ま、それよりも航海家よね。自由貿易主義にすれば出てくるのね。」
- 「
- そう簡単でもないのよ。この表を見て、ちょっと西暦で分かりにくいんだけど…
発生年 |
航海家発生条件 |
1550- |
陸軍重視≦3, 海軍技術≧11, 貿易技術≧3 |
1550- |
陸軍重視≦1, 海軍技術≧11, 貿易技術≧3 |
1600- |
陸軍重視≦3, 海軍技術≧18, 貿易技術≧5, 重商主義≦3 |
1600- |
陸軍重視≦1, 海軍技術≧18, 貿易技術≧5, 重商主義≦1 |
|
発生年 |
冒険家発生条件 |
1500- |
|
1550- |
/td>
|
1600- |
進歩主義≦3 |
- 航海家の方で2つ条件があるのは、より難しい方をクリアすればチャンスは2倍ってこと。だからフルに航海家にお越しいただくには、どちらかといえば陸軍国家で重商主義的なオスマン帝国にしてみれば、西暦1600年まで海軍重視と自由貿易主義、それと保守主義にかかりっきりになる感じね。ま、まずは西暦1550年までの海軍重視と自由貿易主義に取り掛かるわけだけど。」
- 「
- ちうちうたこかいな、と。海軍重視は 6-1=5 、自由貿易主義は 6-1=5 、保守主義は 5-3=2 で、西暦1599年までの19回の改革のうち、12回をこの3つに割り振らないといけないんだね。」
- 「
- イベントも忘れてはダメよ。といっても、重商主義に2ついって海軍重視で2つもらえるから、差し引きはゼロか。」
- 「
- 他のものには7回しか振れないんだねぇ。結構、内政改革って重要かも。で、他のやつの説明は?」
- 「
- うん、内政改革の重要性も分かってもらえたみたいだから、続けましょうか。」
- ◎ 攻城重視/野戦重視
- これは、攻城重視にすると敵の要塞を陥落させやすくなるのね。それと大砲もちょっと安くなる。野戦重視にすると陸軍の士気と白兵戦能力が高まって、決戦で勝ちやすくなるのね。でも、包囲ボーナスも白兵ボーナスも、1以下まで下げるか、9以上に上げないとつかないのか。ただ、野戦で勝つには兵力集中で補えるけど、攻城戦で勝つには兵力が多すぎれば供給限界を超えてしまって損害が高くつくからねぇ。
ということで、これは攻城主義の方がいいと思うんだけど、1以下に下げないとただ士気が低くなるだけだから、一気にやれないようなら放置しておいた方がいいと思うわ。(4)
- ◎ 海軍重視/陸軍重視
- これは、海軍重視にすると船が安く、また海軍の士気が上がって海戦に勝ちやすくなる、と。それと、貿易生産高も増えて、海外州からの収入の減少も抑止できる、と。何よりも上述の航海家を得る必須条件よね。陸軍重視はこの反対。
ということで、これは海軍重視で問題ないわね。
- ◎ 大軍重視/精鋭重視
- これは、大軍重視にすると人口が増えやすくなって兵隊が安くなるのね。精鋭重視にすると陸軍の士気が上がって射撃能力も高くなる。でもこの射撃能力も1こ上がるのは9からで、下がるのは1からね。まあ兵士が強くなるのは結構なんだけど、人口が増えやすくなるってのも魅力的よね。技術進歩は、単に国全体で上がる収益が高ければいいわけではないの。小国と大国で同じ収益を上げているのなら、小国の方が技術進歩が早いのよ。収益率が問題、ってことね。だから、同じ属州なら人口が多くて収税額の大きい属州の方が技術進歩に有利、ってこと。ただ、大軍を抱えていると維持費がかかるから、実際には大軍重視といっても大軍で弱兵を補うのは難しいと思うわ。維持費をまかなうために技術開発費を削ったりすると、インフレも進行して二重に貧しくなるしね。大軍重視で行くならあえて1以下に下げて射撃にペナルティーをもらうこともないと思うわ。
ということで、どっちがいいのかなぁ。例によって精鋭重視なら一気に行かないとね。だから当面は放置でいいと思うんだけど。まあ、オスマン帝国はイベントで精鋭重視に傾きがちだけどね。
- ◎ 自作農制/農奴制
- これは、自作農制にすると生産効率が上がって、陸軍の士気が高くなる。農奴制にすると安定度が上げやすくなって兵隊が安くなる、と。すでに述べたけど、生産効率が上がると間接的に技術進歩も速くなるのよね。でも、最低でも内政改革で10年に1回はやってくる安定度低下、その間の技術進歩停止を考えると、技術進歩の点ではどっちも変わらないのかな。
ということで、これも放置しておいてかまわないと思うわ。
- と、これで7つの内政項目について説明したわけだけど。どれが自分にとって重要か分かったら、予定表をつくってみるのもいいと思うわ。自分の国で起こるイベントは EU2イベントデータベース で確認してね。まあ、海上覇権国家にするんなら、
西暦年 |
R/E |
内容 |
|
西暦年 |
R/E |
内容 |
1419 |
Ref |
Ari 6+1=7 |
1481 |
Eve |
Cen 7-1=6 |
1419 |
Eve |
Lan 6-1=5 |
1489 |
Ref |
Lan 2-1=1 |
1425 |
Eve |
Cen 4-1=3, Inn 5-1=4 |
1499 |
Ref |
Lan 1-1=0 |
Const. |
Eve |
Mer 7+2=9 |
1509 |
Ref |
Mer 9-1=8 |
Const. |
Eve |
Cen 3+1=4 |
1519 |
Ref |
Mer 8-1=7 |
Const. |
Eve |
Cen. 4+1=5 |
1529 |
Ref |
Mer 7-1=6 |
1429 |
Ref |
Ari 7+1=8 |
1539 |
Ref |
Mer 6-1=5 |
1439 |
Ref |
Ari 8+1=9 |
1540 |
Eve |
Cen 6+1=7 |
1449 |
Ref |
Ari 9+1=10 |
1549 |
Ref |
Mer 5-1=4 |
1450 |
Eve |
Lan 5-1=4 |
1550 |
Eve |
Ari 10-1=9, Cen 7+2=9 |
1454 |
Eve |
Ari 10-1=9, Cen 5+1=6 |
1559 |
Ref |
Ari 9+1=10 |
1459 |
Ref |
Ari 9+1=10 |
1569 |
Ref |
Mer 4-1=3 |
1460 |
Eve |
Cen 6+1=7 |
1579 |
Ref |
Mer 3-1=2 |
1469 |
Ref |
Lan 4-1=3 |
1589 |
Ref |
Mer 2-1=1 |
1479 |
Ref |
Lan 3-1=2 |
1599 |
Ref |
Inn 4-1=3 |
- って感じかしら。貴族優遇、海軍重視、自由貿易主義、保守主義だけで他に動かす余裕はないみたいね。もっとも、ランダムイベントも起こるから必ずしもこういくってわけでもないけど。」
- 「
- いっせーの、3! よっしゃ。」
- 「
- あの…、聞いてたかしら?」
- 「
- うん、今年は貴族優遇に振ればいいんでしょ?」
- 「
- 10年後もよろしく~。」
- 「
- 内政改革以外にもいじるところはあるんでしょ? こっちの宗教旗はなあに?」
- 「
- あ、それに触っちゃダメ!」
- 「
- え? え?」
- 宗教政策の手ほどき
- 「
- 自、自爆装置?」
- 「
- そんなのはないけれど、近いかも。ねぇ、この多宗教国家オスマン帝国で、スンニー派とシーア派、正教徒、カトリック、それと後にはプロテスタントの5つの宗教に対して、みんなならどう扱う?」
- 「
- どう…って、国教はスンニー派でしょ? スンニー派を最優遇するのは当然よね。」
- 「
- そうね。」
- 「
- 他の異端や異教徒たちをどう扱うか、ってことね。どれか1つを優遇すると、相対的に他が不公平感を感じるってことか。う~ん、最初は正教徒が多いんだろうけど、ヨーロッパ方面に進出すればカトリックが、ペルシア方面に進出すればシーア派が増えるわけね。ハンガリーにはフス派もいる、と。結局すべての宗教を抱え込むことになりそうね。どれかを優遇するってわけにはいかないんじゃない?」
- 「
- そう、わたしもそう思うの。ところがそうするとね、スンニー派以外の所領で民衆の宗教差別による不満が-30000超、つまり宗教優遇による満足が30000超ってことになってしまって、まったく反乱しなくなるのよ。ナショナリズムの最低線は保つけど。」
- 「
- わーぉ、すごいねっ。」
- 「
- でも、それで面白い?」
- 「
- うーん、でもなぁ、バグを回避するために、例えばシーア派だけをとくに苛める、っていうのも違うと思うし。」
- 「
- わたしもそう思う。だから、いじらないのが一番なのよ。いじらないのに中だけ見ようとすると、どういうわけだかちょっと動いちゃうし、それで宗教抑圧による反乱も起こったりするから、開くことが出来ないの、って開かないでよ!」
- 「
- まあ、始まったばかりなんだから、もう1回始めればいいじゃない。どれどれ、スンニー派は+10、カトリックは-3、正教徒は-1、プロテスタントは0、シーア派は-6か。」
- 「
- ふーん、まあ、ヴェネツィアとかスペインとかのカトリックは敵だよね。敵の敵は味方ってことでプロテスタントはちょっと優遇。すでに力なき正教徒もまあ優遇。シーア派を最大に敵視…、ってどうなのかな。」
- 「
- ヨーロッパの宗教的対立と混同してるっぽいねぇ。」
- 「
- でも、反乱しやすい=治めにくいってことなら、クズルバシュってやっぱり一番厄介かも。」
- 「
- そうだねぇ。ま、いじれないんなら適当なところで納得するしかないわね。」
- 財政の手ほどき
- 「
- これで終わり?」
- 「
- あと2つ。」
- 「
- えー?」
- 「
- どっちもすぐ終わるから、もうちょっと我慢しててね。はい、飴ですよ~。」
- 「
- む。しかし飴はもらうわたしであった。」
- 「
- さて、インフォメーション・パネル上段の5つのボタンのうち、左2つは海軍と陸軍への資金供給を決定するところね。資金供給を最大にすると、軍隊の士気も最高になる、ってわけ。ただ、士気を最高にもっていくには3ヶ月かかるから、宣戦を見越して資金を供給しておかないとね。それと、戦争終わったら、というか小国相手なら戦争終わる前に敵の機動部隊はだいたい殲滅してるはずだから、野戦する必要が無くなったらすぐに資金供給を通常に戻すこと。勝った勝ったと浮かれてると、本当に忘れがちなんだから。(5)
- でもまあ、海軍は常時最大供給でもいいかな。あんまりお金かからないし、海賊とも戦うし。」
- 「
- 海賊ってそんなに強いの?」
- 「
- 結構強いわよ。それになんと言っても、ガレー船の5倍以上も値段がする軍艦を海賊なんかに沈められると、本当に悔しいわ。
- さて、今度は上段右のボタン。一番右は財政サマリーね。月末決算をしないと表示出ないから、いまはまだ何も出ないけど。
- 右から2番目の財宝箱のボタンは財政政策決定のためのボタンよ。ここで、陸軍・海軍・安定度・貿易・インフラ・国庫のどこに毎月の収入を投じるかを決めるの。まあ、当面は6万の兵を養うために国庫に入れ続けなければいけないんだけどね。」
- 「
- ああ、航海家のところであった海軍技術とか貿易技術ってここで上げるのねぇ。」
- 「
- そうなの、だから航海家さまにお出ましになっていただくには、海軍技術とか貿易技術を所定の年までに必要なだけ上げておかなければいけないの。」
- 「
- でも、陸軍技術で差を開けられるわけにはいかないでしょ?」
- 「
- そうなのよ、だからここでもどれから手をつけるかってことになるんだけどね。一つ注意しておきたいのは、陸軍技術や海軍技術の差から来る彼我の軍隊の強弱は徐々に差がつくんじゃなくて、ある時点を境に突然差がつくってところよ。」
- 「
- 分かるようで分からない…。」
- 「
- 例えば、火器の導入っていうのは軍事技術でとても重要な転換点よね。でも、火縄銃が生まれる前にはネジきりの技術だとか花火だとか、地味~な研究があったはずでしょ。でも、戦場じゃあネジきり技術がいくら優れてても関係ないわよね。大砲があるかないか、だけでしょ?」
- 「
- なるほど?」
- 「
- だから、このゲームで言えば陸軍技術レベル1もレベル8も戦闘力上の優劣はないのよ。その代わり、レベル8とレベル9では大違い、というわけね。だから陸軍技術は常に他国のをよく見て、次の段階までまだ間があるようなら他の技術に投資してていいし、もう次の段階になりそうなら急いで追いつかなくてはいけないわね。他国の技術力はその国の都を示す円を撫でると分かるし、“ライバル”に設定した国ならば、インフォメーション・パネルの一番下の右にある台帳を開くと分かるわ。」
- 「
- 陸軍技術のレースの合間に、さっきの航海家に必要な海軍技術と貿易技術を上げてくってわけね。」
- 「
- そう。とりわけ、海軍技術はなるべく早くレベル18までもっていきたいわね。というのも、レベルが18にならないといかな航海家さまといえど、沿岸州は偶然にしか発見できないのだけれど、レベル18になれば自国の船が達した海域に面するすべての沿岸州が発見できるようになるからなの。遠い海の果てで港が発見できるかどうかは死活問題よ。海軍技術が低いうちは船速も遅いし。探検そのものがその海の向こう側の港を基点にするでしょうしね。」
- 「
- じゃあ、まずは海軍技術から上げていくってことね。」
- 「
- う~ん。」
- 「
- 煮え切らないわね。」
- 「
- 貿易もねぇ、結構重要なのよ。さっきも言ったけど、技術進歩は国の広さに対して収益の効率性が高いほど速くなるわ。だから、貿易してる国はしてない国より速く進歩するの。貿易への積極性は国の広さと関係ないからね。で、同じ貿易しているにしても、貿易技術が高い方が貿易による収益が高くなるから、やっぱり進歩が速くなる。一方、海軍技術はいくら上げても技術進歩とは直接関係がない。となると、海軍技術レベル18、貿易技術レベル3と同じゴールを目指すなら、貿易技術から取り掛かった方が速く終わるはずよ。理論的には。」
- 「
- 分かった! 貿易技術にいそしんで海軍技術が上がりきらないうちに航海家が出てきちゃうと、船速は遅いし沿岸州は発見できないしで、十分な働きをさせてあげられない、ってことだね。」
- 「
- そうなの。さっきの前提条件とは関係なく、ランダムな航海家はコロンブスが新大陸を発見したヒジュラ暦898年から出てくる、って話も聞いたことがあるわ。コロンブスじゃなく、わたしたちの航海家がアステカ帝国やインカ帝国を発見してその金山を奪うことが出来たなら、貿易技術による技術進歩の優位なんかぜんぜん問題にならないわ。」
- 「
- 賭けってことね。しかも、航海家が出てきて、アステカ帝国やインカ帝国を発見できて、さらに戦争に勝たなければいけない、ずいぶん厳しい賭けね。それに見合う価値はあるみたいだけど。どっちにしようか?」
- 「
- 補足すると、ヴェネツィアやジェノヴァみたいな国は最初から貿易技術レベルを2もってるから、こっちが貿易技術を高めない限りほとんど勝負できないわよ。」
- 「
- ずる~い。」
- 「
- その代わり、こっちは兵力が飛びぬけてるけどね。ずるいわぁ。」
- 「
- じゃあ、貿易技術を高めないと貿易はほとんどできないんだね。初めてやるのに何かできないっていうのはちょっと寂しいかな。」
- 「
- それはそうよねぇ。」
- 「
- そうねぇ。貿易っていうのは貿易技術のほかに君主の統治能力も関わってくるんだけど、オスマン帝国の場合、スルタン・スレイマーンを境にどんどんスルタンたちが厳しく評価されていくから(6)
、その意味でも早めに貿易を始めたほうが得かもね。」
- 「
- じゃ、貿易技術からってことで。」
- ミッションの手ほどき
- 「
- さて、最後にインフォメーション・パネルの下段の左、羊皮紙の巻物があるでしょ?」
- 「
- まぁ、巻物に見える、かなぁ…。」
- 「
- そういえば知ってる? アリスに出てくるウサギが手に持ってるのってラッパと羊皮紙の巻物なんだよ。ラケルのお皿に書いてあった。」
- 「
- で?」
- 「
- む。ラケルって高いばかりで…。」
- 「
- 待てーっ。」
- 「
- ふん、臆病者。」
- 「
- (なぜアブラハムの妻の話が…?)
- まぁいいわ。これを開くとね、」
- 「
- 何も…書いてないよ。また壊れてるの?」
- 「
- いいえ、このミッションのページは読み込まれたあと月が変わるときに更新されるの。だから、ゲームを始めたら最初は西暦1419年2月1日まで出てこないの。」
- 「
- で、ミッションって?」
- 「
- 5年間だけの短期的な目標よ。どんなのがあるか、ちょっとゲームは置いておいて進めてみましょうか。」
- 「
- ええと、
イオニアを占領
スミルナを保持
白羊朝を属国化
ヴェネツィアを併合
ティムール帝国からの中東の解放
白羊朝との婚姻
珠海の発見
- か。珠海ってなに?」
- 「
- マカオがある中国の一地方よ。」
- 「
- それを、5年間で発見しろと?」
- 「
- 無理なのはいくらでもあるのよ。自国の属州の保持と婚姻くらいね、毎回できるのは。それ以外のミッションは出来そうなときだけ選べばいいの。婚姻も気をつけないと足元すくわれるけどね。」
- 「
- で、このミッションをやるとどういうメリットがあるの?」
- 「
- 勝利点が増えるんだけど…、ぜんぜん気にしないわよね、勝利点。自分の国がどこまでやれるか、ってところがこのゲームの焦点なんだから。だから、やらなくてもまったくかまわないし、勝利点のことを考慮したところで、そう点数がもらえるってわけでもないんだけれど、まあちょっとした味付けね。とくに婚姻なんだけど、直接宣戦する相手じゃなくても、宣戦したい相手の同盟国が婚姻関係にあると、ちょっと面倒、みたいな。あ、婚姻関係のある国に攻撃すると、婚姻関係が破棄されて、安定度が1こ下がるのよ。
- ミッションで注意したいのは、5年ごとの更新を忘れずにね、ってことね。
- さあ、これで初期設定の話はすべておしまい。それでは始めましょう?」
- 「
- うーん、でももう夕べのアーザーン(礼拝への呼びかけ)が聞こえるよ。今日はここまでじゃないかな。」
- 「
- あら、本当、もうこんな時間なのね。じゃあ、また明日に再開しましょう? 約束よ。」
- 「
- (オズレム、よっぽどこのゲームやりたかったのねぇ。)」
- 「
- (買ってはみたものの、他のみんながやってくれるかどうか不安で、ずっと置きっぱなしにしてた、と見るわ。)」
- 「
- (実際、ずいぶん難しそうだものねぇ。)」
- 「
- ゲームのルールっていうものは、覚えるまでは大変だけど、一旦覚えると気にならなくなるものよ。」
- 「
- うわっ。」
今日のことだけでなく、いままでずいぶんの内緒話が結構聞かれてたことに思い至り、わたしとコレルは逃げるようにして部屋を出て行くのであった。
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オスマン帝国では、全ヨーロッパで通用していたヴェネツィアが発行する金貨ドゥカートを、ほとんどずっと敵対関係にあったヴェネツィアを忌んで、フィレンツェが発行する金貨フローリンの名で呼んだ。実際に使われていたのは取引がずっと盛んなヴェネツィアのドゥカートである。ビザンツ帝国のノミスマ金貨、ドゥカート金貨、フローリン金貨、イギリスのポンド金貨など、国際通用金貨は何百年もの間その金含有量と大きさを維持して価値が変わらなかった。(価値が変わらなかったから国際通用金貨たりえた、ということ。)塩野七生氏はその著書で、ドゥカートは邦貨10万円に相当する、と記している。ちなみに、オスマン帝国が独自に発行したスルターニー金貨は、その金含有量を次第に落とし、ドゥカートとの比較によらないとその価値を計れなかった。
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地図交換では空白地は分からないそうです。Europa Universalis 2 Wiki - Guides-外交。地図交換したことないから知らなかった…。Civilization やってた頃から地図交換ってしてないな。と、註でごまかし本文を直さない自分。だって流れ変わっちゃうもの。
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もちろん、自主的な縛りです。
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攻城主義/野戦主義はどちらかに振り切らないと意味なし、ってことをこれを書いている時点で知りました…。というか、ランダムイベントによって攻城主義のほうにもっていってたんですが、1以下になると白兵力にペナルティーをうける、って方だけを知っていたので、2という、まさに「士気が低いだけ」という最低の状態で最後までやってました…。うーん、生兵法は怪我のもと。
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いやぁ、耳が痛い。
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他人の能力評価は、その結果がすでに定まった歴史上の人物ですら難しいですね。このゲームをはじめ、一般的な歴史書ではスレイマーン以降、オスマン2世、ムラト4世、アフメト1世、アフメト3世、マフムート2世といった何らかの改革を主体的に行った君主が高く評価されていますけど、改革って、響きはともかく、成功したからといって万人に恩恵をもたらすわけではなく、また成否に関わらず混乱を巻き起こすのは確実です。謙虚に宰相団にすべてを委ね、一切の干渉を我慢したというのも、ある意味識見ある君主といえるんじゃないかな、とも思います。地味ですけどね。