海の女神。至高神エル El の妻。審判者バール Baal の母。
アシラトとは「女主人」という意味。「生命の木」を象徴してもいる。ビブロスにおけるバーラト Baalat (女主人)。
あるとき、月の神ヤリフ Yarikh とアシラトの侍女たちが嵐の神バール・ハダド Baal Hadad の創造物に貪り食われた。ヤリフとアシラトは侍女たちをエルの下へ逃した。エルはこのバール・ハダドを狩り出すに当たり、侍女たちに荒野に行ってこれをおびき出させる獣を生み出すよう助言した。彼らはその通りにし、そこで角のあるこぶ牛を生んだ。バール・ハダドはこぶ牛を狩るのに夢中だったが、沼地で突き刺された。7年後、バール・ハダドの親族はようやく彼を救った。
カナアン全域でエルとともにあまり重要ではない神性となった。