アシラト
Asherah

海の女神。至高神エル El の妻。審判者バール Baal の母。
アシラトとは「女主人」という意味。「生命の木」を象徴してもいる。ビブロスにおけるバーラト Baalat (女主人)。

あるとき、月の神ヤリフ Yarikh とアシラトの侍女たちが嵐の神バール・ハダド Baal Hadad の創造物に貪り食われた。ヤリフとアシラトは侍女たちをエルの下へ逃した。エルはこのバール・ハダドを狩り出すに当たり、侍女たちに荒野に行ってこれをおびき出させる獣を生み出すよう助言した。彼らはその通りにし、そこで角のあるこぶ牛を生んだ。バール・ハダドはこぶ牛を狩るのに夢中だったが、沼地で突き刺された。7年後、バール・ハダドの親族はようやく彼を救った。

カナアン全域でエルとともにあまり重要ではない神性となった。


[象徴]
生命の木

[守護]
職業:船乗り、漁師
都市:ビブロス

[入信者]
必要条件:操船、製作[木工]、泳ぎ、世界知識
精霊魔術:活力、スタミナ、治癒、光、第二の目

[侍祭]
必要条件:司祭に準じる

[司祭]
必要条件:通常と同じ
一般神性魔術:すべて
特殊神性魔術:肉体の治癒、ウンディーヌ支配、浮揚

[寺院]
社では《ウンディーヌ支配》を教えている。
ビブロスには大寺院がある。フェニキアの諸都市には小寺院があり、とくにティルス、カルタゴ、のような大都市には中寺院がある。
ビブロスにいたる街道には社がある。

[友好カルト]
エル:
アドン:四肢再生
アシュタル:雲海拡散(a31)