月の神。「無数の星々を照らすもの」、「天の灯り」、「鎌の主」。
コシャラートの父。 Qart-Abilim の守護神。
あるとき、月の神ヤリフとアシラトの侍女たちが嵐の神バール・ハダド Baal Hadad の創造物に貪り食われた。エルはこの化け物を狩り出すに当たり、荒野に行ってこれをおびき出させる獣を生み出すよう助言した。彼らはその通りにし、そこで角のある野牛を生んだ。
日没後、ヤリフはニッカル・イブを抱きしめ、彼女と結婚しようと決意した。彼はヒルヒブに婚資を贈り仲立ちしてくれるよう望んだが、ヒルヒブはバールの娘たち、ピドライやヤブルドマイの方が相応しいのでは、と提案した。ヤリフはひるまずにニッカル・イブの家族に気前よく婚資を贈り、2人は結婚した。