カナアン年代記
Canaanite Chronicle
 
B. C. E. Lebanese Affairs
c.3000 青銅器の使用始まる
c.2000 エジプトとの交易盛んとなる
c.1900 カナアン人により、シリア沿岸部に小都市国家建設始まる(ウガリト、ビュブロス、シドン、テュロス、メギド、ゲゼルなど)
15c-13c この頃、ウガリト王国、エジプト-ヒッタイト両大国の間にあって繁栄:王国経済の支柱は諸外国との海陸交易。加えて国内にはエジプト、ヒッタイト、エーゲ海諸島、カナアン、アッシリアなどの諸地域からの移住民の共同体があり、主に商業および工匠に従事、王国経済を支える重要な構成要素となる
c.1350 ミタンニ族の侵入
1345 ウガリト王アルハルバ即位 (-1336)
1336 ウガリト王ニクメパ即位 (-1265)
c.1300 フェニキア人、アルファベットを発明
c.1300 シドン市の全盛
1265 ウガリト王アミスタムル2世即位
c.1200 海の民の一派ペリシテ人、エーゲ海からカナアンに侵入、交通の要所ガザからカルメル山南方のドルに至る東地中海沿岸南部を占領:ガザ、アシュケロン、アシュドド、エクロンおよびガドの5つの沿岸都市を建設、都市国家同盟を形成。地中海交易を競い強力な都市文化を築き上げる。同時に初めて鉄製の武器を導入、沿岸沿いに覇権を確立 (-1080) 。沿岸地方は民族大移動の波に巻き込まれて混乱。
c.1100 テュロス市繁栄
10c ビブロス王にアヒラムおよびイェヒミルク即位
10c フェニキア人、キプロス島に植民
969 テュロス王ヒラム1世即位 (-936)。その治世の間、テュロスは全盛期を迎える。彼はテュロス市を沿岸 600m の小島を埋め立てた海上都市へ移す
9c フェニキア人、西地中海沿岸に植民
c.900 フェニキア人、海上交易・隊商交易に活躍 (-c.700)
887 テュロス王エトバアル即位 (-874) 。「フェニキア王」を称し勢力を振るう
871 イスラエル王アハブ、シドン王エトバアルの王女イゼベルを王妃に迎え、テュロスのバアル神殿をサマリアに建て自らバアル宗教を導入。ヤハウェ宗教を弾圧
841 アッシリア王シャルマネセル3世、ダマスクスに遠征。フェニキア諸都市を朝貢国とし覇権を確立
722 アッシリア諸王の親征 (-667)
722 サルゴン、イスラエル王国を滅ぼす
701 センナヘリブ、フェニキアへ侵攻
677 アッシリア軍、シドン市を破壊
672 アッシリア軍、テュロス市を占領
667 アッシュールバニパル、エジプトを征服 (-653)
630 フェニキア人、ギリシア人の植民市キレネに進攻
612 メディア・バビロニア連合軍、ニネヴェ市を占領。アッシリア帝国滅亡 (c.1450-)
609 エジプト王ネホ2世、フェニキア人にアフリカ大陸周航を命じる。船隊は 605 年に帰還
587 バビロニア王ネブカドネザル2世の親征 (-573)
587 バビロニア軍、エルサレム市を破壊
586 ユダ王国滅亡。ユダヤ人のバビロン捕囚 (-538)
586 バビロン軍、テュロス市を包囲
573 テュロス市、降伏
550 ペルシア諸王の親征 (-448)
550 キュロス2世、エクバタナ市を占領。メディア滅亡 (625-)
546 キュロス、サルディス市を占領。リディア王国滅亡 (c.605-)
538 キュロス、バビロン市を占領。新バビロニア王国滅亡 (625-)
528 カンビュセス、エジプトに侵攻
525 エジプト、ペルシアに服属。ペルシアによるオリエントの統一
500 ペルシア(対ギリシア)戦争 (-448)
411 フェニキア人エウアゴラス、キプロス島を奪取
382 テュロス市反乱。ペルシア軍に壊滅させられる
351 シドン市反乱、アルワド市も呼応。ペルシア軍に壊滅させられる
334 マケドニア王アレクサンドロスの東征 (-323)
334 グラニコス川の戦い
333 イッソスの戦い
332 アレクサンドロス、ペルシア艦隊の拠点フェニキア諸都市を征服。途上、テュロス市の抵抗に遭遇し、同市を7ヶ月包囲
330 ペルシア帝国滅亡 (559-)
323 アレクサンドロス、バビロンにて病死
321 ディアドコイ戦争 (-301)
301 イプソスの戦い。アンティゴノス、諸将に敗れ戦死。アレクサンドロスの遺領分割
126 テュロス市、セレウコス家の支配から独立
74 第三次ミトリダテス(対パルティア)戦争 (-62)
64 ポンペイウス、シリアを征服
63 ポンペイウス、エルサレムを占領
B.C.E. Carthaginian Affairs
1101 ウティカ市建設
814 カルタゴ市建設
c.550 カルタゴ、エトルリアと同盟
510 ローマとの友好条約締結
c.450 カルタゴのヒルミコ提督、ブルターニュ、コーンウォールを「発見」
448 ローマとの友好条約更新
c.425 カルタゴのハンノ提督、カメルーンを「発見」
398 カルタゴのヒルミコ将軍、シラクサ市を包囲。伝染病のため撤退
320 シラクサの僭主アガトクレス、プトレマイオス麾下の将軍オペラスにカルタゴ遠征を示唆。オペラス率いる軍勢はキュレネからカルタゴへ行軍、チュニスにてアガトクレスと合流
317 アガトクレス、カルタゴに宣戦 (-306)
310 カルタゴ軍、シラクサ市を包囲。
308 アガトクレス、カルタゴ軍の包囲を抜け、チュニジアに上陸。カルタゴ市を包囲
306 カルタゴ市、包囲軍を殲滅。講和成立
306 ローマとの友好条約更新
264 第一次ポエニ戦争 (-241)
260 ミレ沖の海戦。ローマ、カルタゴに勝利
256 エクノモスの海戦
252 ローマ、リパラ島を占領
251 パノルムスの戦。ローマ、カルタゴに勝利
248 シチリア南部における交戦 (-242)
242 ローマ、マルタ島を占領
241 エガテス沖の海戦。ローマ、シチリアを属領とする
241 カルタゴ軍、給料の未払いが因で反乱 (-237) 。鎮圧がハミルカル・バルカスに命じられる
240 サルディニア島、カルタゴに離反
237 ローマ、コルシカ・サルディニア両島を領有
237 ハミルカルのイスパニア内地開発始まる
229 ハミルカル、戦死
228 カルタゴ・ノヴァ(カルタヘナ)市建設
221 ハミルカルの子ハンニバル、将軍となる
218 第二次ポエニ戦争 (-202)
218 ハンニバル、アルプスを越え、イタリアに侵入
218 ローマ軍、イスパニアに侵入 (-206)
217 トラシメヌス湖畔の戦い。ローマ軍大敗
216 カンネーの戦い。ローマ軍戦死7万と伝えられる
215 ハンニバル、マケドニア王フィリップおよびシラクサ王ヒエロニモスと同盟。第一次マケドニア戦争 (215-205) およびシチリア戦争 (214-210) 始まる
215 ノラの戦い。ハンニバル、アプーリアへ敗走
214 ローマ、シラクサ市を包囲 (-210)
212 ローマ、エトルリア同盟・スパルタ・アテネ・メッセニアと結び、マケドニアに対抗
212 ローマ、シラクサを領有
212 イスパニアのローマ軍、大敗
211 ハンニバル、ローマに迫る。カプアの戦い
210 コルネリウス・スキピオ、イスパニアに侵入
210 シラクサ王国滅亡
207 メタウルス河畔の戦い
205 スキピオ、カルタゴ・ノヴァ市を占領
202 ザマの決戦。スキピオ、ハンニバルを破る
195 カルタゴにて法制改革
195 ハンニバル、シリアに奔走
183 ハンニバル、ビティニアにて自殺 (246-)
182 ヌミディア王マシニッサ、カルタゴに侵入
179 ローマ、イスパニア=キテリオルを征服
153 カルタゴ、ヌミディアに敗れる
149 第三次ポエニ戦争 (-146)
149 ローマ軍、ウティカに上陸
149 マシニッサ死去
146 カルタゴ滅亡。カルタゴの住民を奴隷とし、アフリカ州を設置

Extremum Scriptum "Canaanite Chronicle"