ペローリア年代記
Chronicon Peloriæ
 
-334.

カルグザンド [Kargzand] 昇天。
遊牧民の皇帝ジェナロング [Jenarong] を援け、トライポリスを復興。
ジェナロング朝ダラ・ハッパ帝国の始まり (-221)

0.

盟友たちの世界評議会(第一評議会)、「唯一永遠の誓い」を新たにし、伝導活動を開始

  1. 盟友たちの世界評議会の解散とジェナーテラ大陸最高評議会(第二評議会)の結成。ドラストールへ遷都
  2. ペローリアの遊牧民、評議会の使節を虐殺する
  3. アヴィヴァートフ [Avivath] 、ジェナロング朝の皇帝を殺害。コルダウ [Kordavu] をダラ・ハッパ皇帝位に就ける
    ダラ・ハッパ帝国、コルダウ帝の即位 (-247) 。アンティリウス [Antirius] ・カルトの復活。イェルムの昇天
  4. アルゲンティウム・スリーリーの戦い。評議会、ペローリアより遊牧民を駆逐。 評議会は当初の目的を達成す。ダラ・ハッパ人は遊牧民の圧政から解放され、遊牧民はペントやフロネラに離散する
  5. ダラ・ハッパ帝国、評議会より独立。これを受けて、オスリル河流域のイェルム教徒と山岳部のオーランス教徒の対立が再燃
  6. 評議会、「完全なる神」オセンタルカの創造を計画。ドラゴン・パス、ドラゴニュート、トロウルなどは計画に反対し、評議会から離反す
  7. ダラ・ハッパ帝国、クホルザネルム [Khorzanelm] 大帝の即位 (-405)
  8. ダラ・ハッパ帝国、評議会に再参入。評議会の権力は著しく増大するも、評議会はクホルザネルム大帝が統括するようになる
  9. オセンタルカ誕生。彼はナイサロールと改名し、評議会領土の統治を開始
    太陽が中天に静止する。(オセンタルカ誕生に伴う時の崩壊とも、トロウルたちの評議会に対抗するための「黒喰らい」の召喚儀式のためともいわれる)
  10. ダラ・ハッパ帝国、愚帝アニレスチュ [Anirestyu] 即位 (-431)
  11. ダラ・ハッパ帝国、オーランスを崇める蛮族に滅ぼされる
  12. ドラゴンパス軍、ペント遊牧民支援の下、ダラ・ハッパへ侵入 (南方史料の記述の混乱?)
    グバージ戦争。裏切者アーカットとグバージ相討つ。 ドラストールは放棄さる
  13. エルザネスチュ [Erzanstyu] 、即位 しダラ・ハッパ帝国を復興 (-492) 。エルザネスチュ朝の始まり
  14. ホーレイに陽の天蓋寺院が献堂される
  15. 収税人の虐殺事件。ドラゴンパス王国、ドラゴニュートと共にトロウル支配を打倒。彼らは宗教的・政治治的配体制「ワームの友邦帝国」を打ち建てる
  16. サイランジール・フォアフロント、神知者を逃れペローリアに移住
  17. サイランジール・フォアフロント、カルマニア王国を建国
  18. ワームの友邦帝国、最大領域に達す (この前後30年間に「ワームの友邦帝国」によるダラ・ハッパ支配があったと思われる)
  19. ダラ・ハッパ帝国、カルウァニャール [Karvanyar] 即位 (-945) 。この頃よりダラ・ハッパにおけるカルマニアの影響力が増大
  20. ダラ・ハッパ皇帝クマルドロス [Kumardoros] 、「真性黄金軍団」を率い、ドラゴニュートの卵を狙い、ドラゴン・パスに進軍
  21. ドラゴン殺戮戦争。ドラゴン・パスの全ての人間はドラゴンに貪り尽くされる
  22. 赤の女神、ペローリアのトーラン市にて誕生
  23. エレイユ・ハラーンの戦い。ルナー教徒による最初の勝利
  24. 七頭馬の戦い。チャー・ウン族、ルナーに服属
    その年の末、赤の女神、ヒーロークエストに乗り出す
  25. カルマニアの魔術師マーヘンドラ、異界にて赤の女神を捕捉。ヤーナファル・ターニルズ公、救援に出発
  26. カルマニアのペローリア侵攻軍、クリムゾン・バットを伴って帰還し帰還した赤の女神に撃退される
    赤の女神、ダラ・ハッパ諸都市征服に着手
  27. チャー・ウン族、エリギアの地を下賜される
  28. ルナーの支援を受けたイェルムガトハ [Yelmgatha] 、トライポリスを征服しダラ・ハッパ皇帝位に就く (-1250)
  29. 四本の矢の戦い。ルナー帝国軍、カルマニア王都ドールズベリーへ進軍。女神と七母神はカルマニア諸神を打ち破り、軍隊はドールズベリ-を略奪し、徹底的な破壊を行う。カルマニア王族はことごとく殺される
  30. 青の城の戦い。諸神、混沌に抗して「大いなる盟約」を破り、オローニン湖岸に建つ魔法の城砦、「青の城」に英雄たちとともに集結
  31. 青の城の戦い、休戦。赤の女神、諸神に認められ、神性を獲得し、昇天。 昇天に伴い赤い月・クレーターが形成される
    イェルムガトハ帝、赤の皇帝と共同統治を行う
  32. ルナー暦が施行される
  33. 血の王の戦い。ルナー帝国、カルマニア全土の征服事業に着手 (-1313)
    イェルムガトハ帝、薨去。後継に赤の皇帝を指名。赤の皇帝は以後、ダラ・ハッパ皇帝を兼ねる
  34. オーランス人ジャニソール、トルクの地に魔法で敵性遊牧民を閉じ込める
  35. トライポリス都市連合(ユスッパ市、ライバンス市、アルコス市)、ルナーに反乱 (-1285)
  36. ルナー帝国、エリギアのエルフの森をスカイバーンの魔法で焼き払う
  37. ルナー帝国、トライポリスの反乱を降し、都市連合を解体する
  38. ルナー帝国、リーストのエルフの森をムーンバーンの魔法で焼き払う。同地のエルフはドラストールへ逃げる
  39. ルナー将軍“勝利の娘”フワーレン・ダールシッパ、南方諸王国の征服に着手
  40. “勝利の娘”フワーレン・ダールシッパ、シリーラ国王と結婚する
  41. カルマニア王子ウォリオンのジョーカーの死。カルマニア残存勢力悉くルナー帝国に服す。帝国は同地に西域領総督府を設置
  42. シリーラ王国、ルナー帝国の君主国になる
  43. ターシュ族の始祖“貧窮者”アリム、ルナーに反し、ドラゴン・パスに逃亡。彼はそこにすでにグレイズランド人がいることを発見する
    ジホールのアロニウス・ジャランジール、赤の皇帝を支援 (-1335)
  44. 赤の皇帝、軍隊の残虐行為を謝罪し、同地に大聖地領の名を贈る
  45. 高地ぺローリア全域がルナー帝国に服属す
  46. 彫刻家イファイジョス、シリーラ王都ジラーロを建設する
  47. 落ちる丘の戦い。アリム族長、ルナー軍を撃退
  48. クィントゥス谷の戦い。ターシュ王国、ルナーと連合しペント遊牧民を撃退
  49. シェング・セレリス率いるペント遊牧民、新月期を狙ってルナー帝国に侵攻し、ペローリアのほとんどを占領する (-1460)
    赤の皇帝、姿を消す
    青い月の女祭ビーナ・バン、アガーに伝道に赴く
  50. 赤の皇帝、“二つ口”ゴゴーマに“馬喰い”ヤーラ・アラーニスを産ませる
    青い月の伝道団、ダゴーリ・インカースの示唆を受けたハリキーヴのトロウルに全滅させられる
  51. 赤の皇帝、帰還
  52. ビーナ・バン、アガーを去る
  53. ヤーラ・アラーニスの力を納めた昇月ノ寺院が帝国各地に建堂され、グローラインが帝国の主要部を覆う
  54. ビーナ・バン、鉛の城に伝道に赴いた後、デイホールの精霊と失踪する
  55. ダゴーリ・インカースのトロウル、ルナー帝国に宣戦
  56. セーブル族、コスターディ君主領の全支配権を掌握
  57. ルナー帝国の南方戦線に敵性トロウルが現れ、青い月のトロウルの士気が減少
  58. シェング・セリレス、魔術により赤の皇帝を病に冒す
  59. 二体目の“月の息子”、“技芸の女”ホン・イール、ドブリアン市にて誕生
  60. シェング・セリレス、赤の皇帝を討ち取り、彼の霊魂を追って赤の月へ赴く
    トルクの魔術障壁がいったん破れる
  61. アロリアン統治領(フロネラのルナー植民地)、ルナー帝国の統制を離れる
  62. ルナー、タルフォート市を略奪。同市領主ジョーンカロール、帝国本土に更迭
  63. 赤の皇帝、復活し、大反攻を開始。シェング・セリ レスを倒し、国土を回復
    ジホール伯、遊牧民との戦いで大いに戦功をたてる (-1464)
  64. ホン・イール、初めて父たる赤の皇帝と対面。ペン ト遊牧民の掃討を拝命する
  65. ホン・イール、ペント遊牧民に決定的勝利を得て、ペント遊牧民が帝国の東部辺境に移住することを条件に講和が結ばれる
  66. ホン・イール、東部辺境に開拓団を送り込む
  67. ホン・イール、オラーヤ君主領を設置
    ホン・イール、太陽神の息子を産む
  68. ホン・イール、ターシュ王パイジーザムと結婚し、摂政となる。パイジーザム王死す
    踊る姉妹の戦い。パイジーザム王の死後ターシュ王国の継承権を巡り、ルナーとグレイズランドが争う。ルナーが勝利し、ホン・イールの地位が保証される
  69. ホン・イール、パイジーザム王の息子フォロステネスを産む。彼の王位を認めないターシュ人の一派は流民国を打ち建てる
  70. ターシュ国内に昇月ノ寺院が建堂される
    赤い月の娘グレートシスター生まれる
  71. フロネラでシンディクス大破門が起こり、大陸西部への一切の交通が遮断される。ルナー帝国はフロネラへの進出を断念
  72. 恐怖の夜。東部辺境におけるペント遊牧民の大反乱。遊牧民は全軍の9割を失てペントへ退くが、ホン・イールは戦死、カラサル君主領支配氏族は全滅する
  73. ターシュ王フォロステネス、親政を始める
  74. モラリ・ソール族、オラーヤ君主領の支配を承認される
  75. “長柄の斧の”パラシー、ターシュ王フィリゴス率いる流民国討伐軍を撃退し、反ってこれを追撃す。彼は昇月ノ寺院及びターシュ首都ファーゼストを破壊し、全土を征服した後、ターシュ王に即位。フィリゴス王はルナー本土に亡命する
  76. イール・アリアシュ族、オローニン君主領統治を始める
  77. ターシュ王パラシー、ルナー帝国からの独立を宣言
  78. 属領地政府の設置。フィリゴスの弟ファージェンテス王子が長官に任命される
  79. ウィルア・オォル族、ダージーン君主領の統治を始める
  80. カーンシー農場の戦い。ルナー支援のフィリゴス、ターシュ王国に侵入するも、戦死
    属領監督官ファージェンテス、「斧の野」勝利に酔うパラシー王の陣を夜襲し、これを討ち取る。ファージェンテスはターシュ王に即位する。これを境にターシュ王国内に、ルナー文化が積極的に導入される
  81. ファージェンテス王、新属領監督官を殺害し、その権限を兼ねる
  82. エリオ・ユニット族、シリーラ君主領の統治を始める
  83. ドワーフ渡しの戦い。ファージェンテス王、アルダチュール市を奪う。サーター王ジャロラー、戦死。第四代サーター王ジャロサル即位
  84. サーター王ジャロサル、月の精霊に殺害される。第五代サーター王ターカロール即位
  85. ルナー帝国、ドラゴニュートを雇う
  86. ヤノリアオ・イラート族、ドブリアン君主領を占領し、同地の統治を始める
  87. ファージェンテス王、死去。属領監督官とターシュ王で権限が分離される。王子モイラデス、ターシュ王に即位。王の死に際し、国内は平穏であった
  88. ドラサール公死去。新パヴィス、共和制へ
  89. 灰色熊の峰の戦い。ターシュ王モイラデス、流民国軍を破り、バノット市を奪う。流民国を支援したサーター王ターカロール、羽馬の女王は戦死。第六代サーター王テラサリン即位
    ターシュ王国、ルナー帝国属領地に編入される
  90. 赤の女神の息子アピウス・ルクシウス、属領監督官に就任
  91. イール・アリアシュ族に四体目の“月の息子”、“剃刀”ジャ・イール、誕生
  92. ルナーの「月の船」の探索隊、イーストポイントに至る。探索隊の「幼児軍団」の一員にジャ・イール従軍する
  93. ルナー帝国、ターシュ王国を完全に鎮静させる
  94. ルナー帝国軍、初めてサーター王国に侵攻。聖王国国王、サーターを支援する
  95. ルナー軍、サーター王国に初めての侵攻(史料により食い違いあり)
  96. ルーンゲートの戦い。ルナー帝国軍の本格的なサーター王国侵攻。サーター軍は決定的な敗北を喫す。サリナーグ王は戦死し、サーター軍の中核は壊滅する。ジャ・イール率いる帝国親衛隊、ムーン・ボートを用いてボールドホームに急襲。ルナーの占領統治が始まる 。サーターの残党、ホワイトウォールへ亡命。第八代サーター王にフィステヴォス即位
  97. ルナー帝国、テルモリ族の掃討を開始 (-1607) 。この戦いで、サーター王フィステヴォス、戦死。「タラールの子ら」氏族のコールマイの息子カライが第九代サーター王に選ばれる
  98. ビルディング・ウォールの戦い。聖王国軍、ルナー帝国軍の侵入を阻止
  99. アルダーチュール市民の保守派層、ルナー排斥運動を始める
  100. テルモリ族はルナーの同盟部族マボダーを滅ぼすが、ルナー帝国の反撃に降伏
  101. ルナーの示唆を受けたグレイマネ戦王率いるディターリ族、聖王国への侵攻を開始
  102. ムーンブロスの戦い。ルナー軍、遊牧民連合軍を撃破し、ゆりかご河沿岸一帯を支配
    サーター方面総督府王“大王”ユーグリプタス、新法を制定
  103. アルダーチュール市にて内紛。ヴァンダロス族の“鉄拳”ハーヴァー公子、オーランス派市民「正しき風」を追放し、騒擾を鎮める
    ナー学術調査団、フェロダ遺跡探索に失敗
  104. 敗者オーランスの戦い。サーター方面総督府王“博識”ファザール・ワイドリード、このサーター大反乱を鎮圧。サーター王カライと反乱軍の指導者カリル・スターブロウはヒョルトランドに亡命。ランカー・マイの司祭テマーティン、第十代サーター王に即位。反乱に加担した諸氏族はコリマー部族より分割させられる。反乱を煽動したとしてドゥルズ族はルナー・サーター双方から迫害を受ける
  105. “鉄パイクの”ソラントス、太陽伯となる
  106. ルナー帝国、反乱を完全に鎮圧
  107. 「鉄の蹄」、ルナーに抗してグレイズランドを解放
    コスターディからの追放貴族ローン公ラウス、赤の皇帝よりゆりかご河下流域を拝領。(拝領地領の建設)
    コーフルー港のエティーリーズ大司祭ガラン・ファラブドゥア、大荒野へ失踪
  108. ジャ・イール、「転生の儀式」の最中にファラオを襲撃し、彼の魂と家族を捕らえる。聖王国は無政府状態に陥る
  109. ルナー帝国とプラックスの交易事業が打ち切られる
  110. ファザール、コーフルーから海路よりカーシーを急襲。サーター方面別動隊、ヴォルサクシを占領。ブライアン、ホワイトウォールに籠城
  111. ルナー帝国、マルコンウォル王国を急襲し、リチャード虎心王を降伏させる
  112. 聖王国最後の拠点ホワイトウォール市、ルナー帝国軍に包囲される
    ルナー帝国パヴィス方面情報長官“無気味な”ギム・ギム、本国に帰還する

Extremum Scriptum "Chronicon Peloriæ"